わらでできたベッドに横たわりながら、ファータはある時を待っていた。傍らには、
彼女の友人達が佇み、なにこれと世話を焼いている。元々一人で暮らし、一人で老いて
いく妖精達の住まいは、それほど広くはない。その中を数人で動き回るものだから、フ
ァータがベッドから起きられなくなってから――つまり彼女の友人がこの部屋に来てか
らは、その狭く小さな部屋は、いつも喧噪に包まれていた。
 病人には良くないだろう、と友人の一人が言ったが、ファータがなによりもそれを望
んでいたため、結局全員が毎日のようにこの場所に通うことになっていった。
 そしてファータは、内心どれほど死の恐怖を間近に感じていたとしても、今まで以上
の笑顔を絶やさなかった。友人にその理由を訊ねられた時などは、ただ一言応えてまた
笑った。

「だって、嬉しいんだもの」
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